ぶろぐ

登場人物

▽渡辺綱  わたなべのつな

▽坂田金時  さかたのきんとき

▽傘売り善平  かさうりぜんべい

▽茨木童子  いばらぎどうじ

▽茨木童子の化身  いばらぎどうじのけしん



― あらすじ ―

平家物語 剣の巻から 一条戻り橋に出た鬼の話。

平安時代中期、丹波の国大江山(たんばのくにおおえやま)に酒呑童子(しゅてんどうじ)という鬼がいた。

多くの手下を従えて、都や付近の里村で悪事をはたらいていた。

手下の茨木童子(いばらぎどうじ)は老婆に化け 夜な夜な戻り橋あたりに現れては良民を悩ませていた。


そこで源頼光(みなもとのらいこう)は、家来の四天王の一人 渡辺綱(わたなべのつな)に茨木童子(いばらぎどうじ)を征伐(せいばい)するよう命じた。


茨木童子(いばらぎどうじ)は妖術を使い 渡辺綱(わたなべのつな)の命が危うくなるが、石清水八幡(いわしみずはちまん)の御神告(ごしんこく)によって坂田金時(さかたのきんとき)が加勢、戦いの末、茨木童子(いばらぎどうじ)は左の腕(ひだりのかいな)を切り取られ大江山(おおえやま)へと逃げ帰った。



大江山三段返し(おおえやまさんだんがえし)と言われ、続編がある。

この戻り橋は前編にあたる。


「戻り橋」で左腕を切り取られ

「羅生門」で左腕を取り返す

「大江山」で退治する

という流れ。



神楽団によっては、"戻り橋"と"羅生門"をいっしょにした演目になっているところもある。




では、さらに砕いて!


鬼が化けたやつ:
すみませーん。傘貸してもらえる?
ついでに一条辺りまで、いっしょに行ってもいい?
傘売り:
いいですけど。どうぞー。
ねぇねぇ、おばあさん、早く帰らないと鬼が出るらしいよ!

鬼が化けたやつ:

大丈夫、わたしが鬼だからー!!
傘売り:
まじかーーwww 
(傘売りの人食べられる)
鬼が化けたやつ:

ねぇ、そこの綱さん、わたし五条まで行くんだけど.. よければ送って!

渡辺の綱さん:

いいよ。送ってあげる。
(てくてく... てくてく... 歩く二人)

ねぇねぇ、もしかしてだけど、あなた例の鬼じゃない?

鬼が化けたやつ:

あ、バレた?
そうですわたしが茨木童子です。
渡辺の綱さん:
やっぱりーwww
(戦いーの、左腕切り落としーの)
鬼に戻った茨木さん:
おい、左腕切ってんじゃねーよ!痛ぇよ!

とりあえず大江山に帰るけど、また取りに来るから!ぜったい来るから!

渡辺の綱さん:

うわ、逃げられたわー!
まぁでも左腕を切ったし、頼光さんのとこに持って行こっと。


と、ざっとこんな感じの内容です。笑




この演目で、「羅生門戻り橋に..」という口上をよく聞くので、Googleで羅生門と一条戻り橋の場所を調べてみました。
(口上=セリフ)

実際には、"羅生門"あたりと"戻り橋"あたりは、わりと離れているんですねぇ。


けっこうな距離でした。
徒歩1時間10分の距離です。
鬼すごいですね 笑
けっこう移動しますね、彼ら 笑




宮乃木神楽団さんの一条戻り橋を初めて見させてもらった時は、衝撃的でした!
鬼→姫→鬼→姫→鬼って、お面がコロコロ変わって、おもしろかったなー。
え、いつ変えたの?わ、また変わったー!またーーー!!て感じでした。笑

被せたり、剥がしたり、一瞬で顔を変えるお面の造りはどうなっているんだろ... と思っていたら、お面や小物や衣装にも興味がわいてきますね。
おもしろいですねぇ。

とまぁ、今回は戻り橋のお話しでしたとさ。

登場人物

▽天照大神  あまてらすおおみかみ

▽須佐之男命  すさのおのみこと

▽天鈿女命  あまのうずめのみこと 

▽手力男命  たじからおのみこと  たちかろうのみこと

▽太玉命  ふとだまのみこと

▽児屋根命  こやねのみこと 

▽八意思兼命  やごころおもいかねのみこと おもいかねのみこと



― あらすじ ―

日の神 天照大神(あまてらすおおみかみ)は、弟神である須佐之男命(すさのおのみこと)の悪行により、天の岩戸にこもってしまった。

すると高天原(たかまがはら)は暗闇となり、いろんな災いが起こり始めた。 


困った八百万の神々(やおよろずのかみがみ)は、天照大神に出てきていただく為、天の安河(あまのやすかわ)のほとりに集まり相談し、思兼命(おもいかねのみこと)から知恵を得て様々な道具を用意し、天の岩戸の前で舞を舞いにぎやかにする。 


「自分がいなくなって世は暗くなったのになぜ楽しそうに騒いでいるのか」と不思議に思った天照大神(あまてらすおおみかみ)は、岩戸を少し開き外の様子を伺った。

そこを手力男命(たちかろうのみこと)が力でこじ開け、天照大神を連れ出した。


これで世に光と平和が戻った。

この騒動があり、須佐之男命(すさのおのみこと)は罰を受け 高天原(たかまがはら)から追放された。 




もうちょっと砕いてみます!

アマテラス:
もう無理。あいつ悪いことばっかりする。
最初はかばってやったけど、もう無理。
私、もう引きこもる!もう知らない!
(洞窟へこもる)
神々:
え、あの人太陽の神よ?
あの人が引きこもったら世界真っ暗よ。
どうすんの?
とりあえずみんなで相談しよ。
じゃあ安河に集合ねー。
オモイカネ:
ウズメノミコトが踊ったらいいじゃん。
で、にぎやかにしてたら、気になってちょっと覗くじゃん?そこで引っ張り出したらいいじゃん!
ウズメ:
じゃあとりあえず私踊るね。
(躍り狂うウズメさん)
(一同爆笑)
アマテラス:
え、なんか外が騒がしいんだけど.. なにしてんの? 
ちょっと!私が引きこもって真っ暗になったのに、なに楽しそうにしちゃってんのよ!
神々:
あんたよりすごい神様が来たんで、みんなで楽しくやってますー♪
アマテラス:
は?うそでしょ? どいつよ?
神々:
手力男さん、今よ今!
開けてーーー!
(ゴゴゴゴーーー 洞窟の岩戸こじ開ける)
(すかさず しめ縄をはる太玉命)
神々:
お、天照大神出てきたー!
光が戻ったわー。よかったわー。
さ、スサノオさんは追放しましょ。


こんな感じでしょうね。笑




子供の頃は、この"天の岩戸"という演目が好きじゃなかったんですよね。
鬼出なーい。戦わなーい。退屈ー。って思ってました。
正直なところ、地味だなと...

今は、岩戸が好きですね。
いろんな神様が出てきて、おもしろい。
岩戸の前で舞う天鈿女命はかっこいい。
見入っちゃいます。

そしてこの時の天鈿女命(あまのうずめのみこと)の舞いが神楽の起源だといわれています。

この時 玉祖命(たまのおやのみこと)が作った勾玉は、八尺瓊勾玉(やさかにのまがたま)
伊斯許理度売命(いしこりどめのみこと)が作った鏡は、八咫鏡(やあたのかがみ)として、日本三種の神器となっているそうです。

という天の岩戸のお話しでした。

夜通し行われる大元神楽。

現在の大元神楽は、厳粛な神事・神事舞と里神楽である奉納神楽をいっしょに行うようになっています。


大元とは、島根県西部に古くからあった「大元信仰」からきたものです。

自然の恵みに感謝し神秘を感じ、先祖を敬う心とも合わさり、大元信仰は生まれたようです。

大元さんという愛称も残っています。


大元神楽には、昔ながらの姿がいろいろな形で残っています。


県内の神楽は5つに分けられます。


▽安芸十二神祇神楽

 広島市  廿日市市  大竹市など


▽芸予諸島の神楽

 呉市  瀬戸内海島々など


▽比婆荒神神楽

 庄原市  神石郡など


▽備後神楽

 世羅郡  旧甲奴郡など


▽芸北神楽

 安芸高田市  山県郡など



~安芸十二神祇神楽  あきじゅうにじんぎかぐら~

十二の舞を奉納することから、そう名がついた。

江戸時代の終わり頃から明治にかけて、芸北地域の神楽が伝わり誕生したとされる。

「将軍舞」や「荒平舞(あらひらまい)」など貴重な舞いを受け継ぐ。



~芸予諸島の神楽  げいよしょとうのかぐら~

瀬戸内海の島々とその沿岸部の神楽。

瀬戸内水軍の活躍を彷彿させる勇壮な舞いを伝えている。

尾道では藁人形を遊ばせる全国唯一の神楽があり、学術的に評価されている神楽もある。



~比婆荒神神楽  ひばこうじんかぐら~
岡山県の備中神楽の影響を受けているが、古い中世の伝統を残す広島の神楽。
昭和54年に、国の重要無形民俗文化財の指定を受けている。
全国でも数少ない託宣神事を残している神楽である。


~備後神楽  びんごかぐら~
「弓神楽」や「五行祭」など、歌や語りを聴いて楽しむ神楽や、古い形の能舞を多く残している。
比婆荒神神楽と同じように、荒神信仰に支えられ発展した神楽で、貴重な神楽である。


~芸北神楽  げいほくかぐら~
江戸時代の終わり頃、石見地方の神楽が伝わり、芸北地方で独自の神楽として発展したものである。
ひろしま神楽とも呼ばれ、県内の神楽では最も新しい神楽。
「新舞」と「旧舞」の区別があり、華麗な鬼退治の舞が有名である。


参照文献:三村泰臣 中国四国地方の神楽探訪


中国地方に住む私には、子供の頃から馴染みのある神楽(かぐら)というものがあります。


秋になると近所の神社で秋祭りが開催され、ここで夜通し神楽を舞います。

近所のお兄さんお姉さん、友達のお父さんだったりおじいちゃんだったり、地域の人々が舞うのです。

神楽団に入り 代々受け継ぐその神楽団の舞を教わり、みんな夜な夜な道場や神社に集まり練習を重ねて舞台に立つのです。


秋祭りの日は 祖母が巻き寿司を作ってくれていたのを思い出します。

お酒やお弁当お菓子などを持って神社へ行き、食べながら飲みながら楽しく神楽を見るのです。

最前列にはたくさんの子供が集まり、ワクワクしながら舞台を覗きこんでいました。

太鼓を叩いて、笛を吹いて、それに合わせて舞う。

これが私の地域の神楽(かぐら)です。


地域によって違いがあります。

ゆっくりめのお囃子もあれば早めのお囃子もあります。

私の地元の神楽は六調子と呼ばれ、ゆったりめです。

あまり派手さはないですが、小さい頃から慣れ親しんだ六調子はやっぱり好きです。


難しそうな口上(こうじょう)を述べて何を舞っているのかというと、基本的には【神(しん)と呼ばれる人vs鬼】という形で、勧善懲悪のお話になっています。

他にも、神や鬼が出てこない神楽もあります。

こちらは儀式的な内容で、災いを追い払ったり、長寿を祈ったりするものです。

鈴を鳴らして歩いたり、蛇に見立てたしめ縄を持って練り歩いたり、いろいろな神楽があります。


この、子どもの頃から慣れ親しんだ神楽というものを調べてみました。


神楽についてのあれやこれ...

そんなサイトでございます。