広島県の神楽
県内の神楽は5つに分けられます。
▽安芸十二神祇神楽
広島市 廿日市市 大竹市など
▽芸予諸島の神楽
呉市 瀬戸内海島々など
▽比婆荒神神楽
庄原市 神石郡など
▽備後神楽
世羅郡 旧甲奴郡など
▽芸北神楽
安芸高田市 山県郡など
~安芸十二神祇神楽 あきじゅうにじんぎかぐら~
十二の舞を奉納することから、そう名がついた。
江戸時代の終わり頃から明治にかけて、芸北地域の神楽が伝わり誕生したとされる。
「将軍舞」や「荒平舞(あらひらまい)」など貴重な舞いを受け継ぐ。
~芸予諸島の神楽 げいよしょとうのかぐら~
瀬戸内海の島々とその沿岸部の神楽。
瀬戸内水軍の活躍を彷彿させる勇壮な舞いを伝えている。
尾道では藁人形を遊ばせる全国唯一の神楽があり、学術的に評価されている神楽もある。
~比婆荒神神楽 ひばこうじんかぐら~
岡山県の備中神楽の影響を受けているが、古い中世の伝統を残す広島の神楽。
昭和54年に、国の重要無形民俗文化財の指定を受けている。
全国でも数少ない託宣神事を残している神楽である。
~備後神楽 びんごかぐら~
「弓神楽」や「五行祭」など、歌や語りを聴いて楽しむ神楽や、古い形の能舞を多く残している。
比婆荒神神楽と同じように、荒神信仰に支えられ発展した神楽で、貴重な神楽である。
~芸北神楽 げいほくかぐら~
江戸時代の終わり頃、石見地方の神楽が伝わり、芸北地方で独自の神楽として発展したものである。
ひろしま神楽とも呼ばれ、県内の神楽では最も新しい神楽。
「新舞」と「旧舞」の区別があり、華麗な鬼退治の舞が有名である。
参照文献:三村泰臣 中国四国地方の神楽探訪
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